【選択肢】リースの処理は売買と賃借どちらが得か - あなたのファイナンス用心棒 吉澤 大 ブログ

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【選択肢】リースの処理は売買と賃借どちらが得か

20年4月以降開始の事業年度から所有権移転外ファイナンス・リース取引
(中小企業が利用している大半のリースはこれです)については、
会計上は、原則として資産を取得したものとする
「売買処理」が強制
されるようになりました。

しかし、中小企業や大企業であっても金額が僅少な取引などについては、
例外として「賃借処理」が認められたのです。

なお、税務では、20年4月以降に「契約」したものについて、
法人税法上は、賃借処理の場合、
支払時にリース料を損金にします。

(正確に言うと、リース期間に応じた定額法による
減価償却費を計上したものとみなします)

ところが、消費税については、会計処理にかかわらず
取得時に一括して消費税の控除を行うものと
されたのです。



このギャップを埋めるのは、ものすごく面倒です。

ですから、多くの中小企業はリースのメリットであるオフバランス化
(資産・負債を財務諸表に計上しないことで
資本効率の良い会社のように見せる)
に価値を見出すところも少ないので、
多くの税理士は、これを機会に
「リース=売買処理」というアドバイスをする人も多いようです。

ところが、ところが、

今回、この賃借処理をした場合の消費税について
リース料の支出時に消費税の控除を行うことを
選択できる
ようになったのです。

国税庁質疑応答事例

要するにもともとの処理でもOKになったわけですね。

まあ、「何をやっているんだか」と文句の一つも
言いたくなるところですが、それはひとまず置いておきましょう。

消費税の処理について「取得時一括控除」と「支出時分割控除」
どちらの処理をするのがトクなのかを考えてみます。

1.消費税控除のスピードを考えて取得時一括を選択

資金効率を考えれば、絶対に取得時に一括して
消費税を控除する方がトクになります。

支払った消費税相当額を早く回収できるのであれば、
それをわざわざ遅くする理由はありません。

経理が簡単だからといって支出時の控除を選択するのは、
ちょっと「経理至上主義」という感じもしますね。


2.簡易課税・免税時は支払時の選択も


ただし、簡易課税を選択していた期間や免税期間では、
一括して控除するのは、全くのムダです。

その後、リース料の支払が行われている期間内で
「原則課税」となるのであれば、あえて支払時の
消費税控除を選択することも必要でしょう。

ということで、全体最適を考え、
「売買処理・取得時一括控除」を原則とし、
取得時点が免税・簡易課税期間であれば
「賃借処理・支出時分割控除」の余地もある
というのを当事務所の判断基準といたします。

ちなみに、今回の改正により、リース料の支払も決算書の表示は
「減価償却費」となります。

金融機関が考える営業キャッシュフロー(=債務償還財源)は
営業利益+減価償却費で計算されるので、
リース料として計上されるよりも資金調達上有利になるのでは。

なお、売買処理はもちろん、賃借処理をしたとしても
一定の要件のもと、支払時に年払い総額の損金算入ができる
「短期前払費用」の特例は使えませんのでご注意を

【編集後記】

先日、2誌のインタビューを受けました。

一社は、まさにインテリジェントビルといった
丸の内を見下ろす高層ビルの一室、
燦燦と日差しが差し込む中でプロカメラマンが撮影。

もう一社は、備品のダンボールが積まれた応接、
壁際に立たされて、記者さんがデジカメでパチリ。

ずいぶんとメディアによって差がありますね。

どっちがどっちかはノーコメントで。

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