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【相続特集】なぜ、隣の相続はあんなにもめたのか-2:介護ギャップ

相続における三大意識ギャップその1:介護ギャップ

中川一郎夫妻は、長年に渡り同居しながら
介護をしてきた母の葬儀を終え、
ほっと一息をついていた。

「今まで本当にお前には世話になったな」

「まあ、急になにをいうの」

普段は妻にねぎらいの言葉などかけたことのない
一郎もこのときばかりは自然と感謝の言葉が出てきた。

しかし、夫妻の苦労はこれで
終わったわけではなかった。

むしろ長く険しい戦いの幕開けに過ぎなかったのだ。



「兄さん、まだ葬儀が終わったばかりで
言うことではないのだろうが」

最近会社を辞めフランチャイズの学習塾を
始めたという弟、二郎が声をかけてきた。

「実は、なかなか生徒が集まらなくて資金繰りが厳しいんだ」

「できれば早めに遺産分割を済ませたいんだよ。」

(まだ、母さんが亡くなったばかりで何を!)

一郎はその言葉をぐっと飲み込んだ。

「ああ、そうか。お前にも事情があるのだろう」

お袋だって「兄弟仲良くして欲しい」と言い残していたのだ。

二郎にもある程度の遺産分けをしてあげるのは
お袋だって望んでいたことだろう。

「この間不動産屋に聞いたところこの家は、
古くはなっているが五千万円の価値はあるそうだ」

「法律では、兄弟の取り分は半分ずつらしいぞ」

「そうなると、俺の取り分は少なくとも二千五百万円にはなるわけだ」

「こっちも資金繰りが厳しいので、
早めに用立ててくれないかな、兄貴」

矢継ぎ早の二郎の話に、
一郎夫婦はうろたえるしかなかった。

「確かに法律ではそうかもしれない。
だからといって、お前は俺たち夫婦がお袋の介護で
どれだけ苦労したがわかっているのか」

冷静さを取り戻した一郎は、無性に怒りがこみ上げてきた。

「お袋が残した預金が一千万円ある。
そのうちの一部をお前には分けてやろうとは思っていたさ」

「ただ、家は長らくお袋と住んできた俺が相続すべきだし、
それ以外の部分だって俺たちの努力をどう考えているんだよ」

「大体お前は海外勤務ばかりで、
ろくにお袋の面倒なんか見たことなかったじゃないか」

今までの苦労が思い浮かび、一郎の眼にうっすら涙が浮かんだ。

しかし、二郎が浴びせた言葉は夫婦の予想を遙かに超えたものだった。

「そこまで言うなら、俺も言わせてもらうよ。
俺たち夫婦は、自分で家賃を支払い
自分の給料だけで子供達を育ててきた」

「だけど、あんた達夫婦は、タダでこの家に住んでいたんだ。
それにお袋の年金があったからこそ
子供を私立に上げることもできたんじゃないか!」

* * *

老親と同居し最後まで看取った人は、
「この自宅は当然相続させて欲しいし、
それ以外の部分でも相続については
自分たちの努力を考慮して欲しい」という考えを持つはずです。

もちろん多く人はそれらの考えを理解してくれるでしょう。

しかし、中には 「あの家族は親の年金で良い暮らしをした。
私は家賃の支払いで苦しんだのに、
あの家族はタダであの家に住んでいたのだ」
と言う考えを持つ相続人も決して少なくはありません。

「本当にそんな人はいるのかですって?」

私も最初にこのようなことを言われたときには、
すぐに意味がわかりませんでした。

しかし、事実、このような相談が最近多くなってきています。

「相手がこちらの努力をそのまま評価
してくれるとは限らない」
ことを
理解しなくてはいけないということでしょう。

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