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【おさらい】会社にとって最も大切にすべき資源はなにか

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先日の経済性工学の勉強会でのネタを一つ紹介します。

数ある選択肢の中から一つのみを選択する(排反案)場合、
利益を極大化するためには、単純に「利益額」の
最も大きな選択肢を選ぶ事になります。

では、ある条件の中でいくつかの選択肢を選ぶ(独立案)場合には、
どんな優先順位で選択をすればよいのでしょうか。

今回はそんな意思決定の優先順位と利益を極大化するには
どんな資源(リソース)を最も大切にすべきかというお話をしようと思います。







エリヤフ・ゴールドラット氏の「ザ・ゴール」という本は
コミック版が出るほどの一般的な書籍となりましたが、
書いてあることを簡単にまとめると
「部分最適ばかりを求めても全体最適には繋がらない」
ということだと思います。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

この本に出てくる有名な概念に「ボトルネック」というものがあります。

これは、一連の生産過程の中で、最も生産性の低い部分のことです。

例えば、A→B→Cという生産工程の中で、Cが最も生産性が低い
ボトルネックだとしましょう。

その際に、Bの生産設備を最新鋭の機械にリニュアールすることで
生産性を2倍に出来るとします。

「いかにBという工程の処理スピードを上げるのか」という
部分最適を図るのであれば、この投資をすることは正しい
ということになります。

しかし、実際には、Bを最新鋭の機械にリニューアルしても
単にCという工程の前に仕掛品が今以上に積み上がるだけで
キャッシュの増加という全体最適にはつながりません。

この時に行うべきは、実は、Bという生産設備の増強ではなく、
Cというボトルネックの負荷を引き下げたり、
補強を行うということなのです。

ボトルネックの生産性以上には全体のパフォーマンスは
上がりません。

ザ・ゴールの中でも、ボーイスカウトが一列になって
登山をする場合、どんなに前にいる昇るのが早い子が頑張ったとしても
単に列が長くなる(仕掛り工程での在庫が多くなる)だけで、
最も遅い子(ボトルネック)のスピード以上には全体のスピードは
上がらないという説明がされています。

このボトルネックが利益極大化を図る上での
最も重要な「制約条件」になります。

例えば、資金調達さえできれば、いくつでも投資が出来る場合には、
最も重要な制約条件は資金調達力ということになります。

最も重要な制約条件以上には全体のパフォーマンスは上がらないのであれば、
この制約条件を「効率よく通過」させることが必要になる。

つまり、この制約条件となる資源(リソース)の消費に
最も気をつかなわなくてはなりません。

資金調達力が制約条件であれば、投下できる資金が出来るだけ
効率よく利益を上げる必要があります。

要するに、利益を極大化するためには、
資本利益率(利益/資本)の高い投資案から
優先的に選択をしていくということになります。

加えて、さらに利益を大きくするためには、
資金調達力をどうやって大きくするかに注力すべきと
いうことになります。

では、資金調達に支障はないものの、
社長の能力に依存をしているビジネスでは
何が制約条件になるでしょう。

この場合、有限である「社長の時間」が制約条件になります。

つまり、利益の極大化をするのであれば、
社長が携わるべき時間あたりの利益(利益/時間)の大きい案件から
優先的に取り組む必要があるということです。

また、現状よりも利益の極大化を図るのであれば、
社長にしかできないと思われている仕事を分解し、
実は社長でなくても出来る仕事を他人に任せて、社長の時間を生み出したり、
社長の仕事の一部を別の人が再現できる仕組みを構築する必要があるということになります。

まとめると、利益の極大化を図るためには、

・ボトルネックとなる資源(リソース)にもっとも注意を払う
・「最大にしたい得/成約された資源の投入量」の大きいものから選択
・ボトルネックの補強を最優先の経営課題にする

ということです。

やみくもに改善できるところから改善をしたとしても、
決して全体最適にはつながらないということを忘れてはいけないということです。

ボトルネックは最下位の箇所なので、一つボトルネックが解消されれば
新たなボトルネックが生まれます。

その新たに生まれたボトルネックの制約を改善し続けるのことが、
企業の全体最適による安定成長ということなんですね。

* *

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正しい損得計算の考え方について15の鉄則にまとめた本を書きました。

ご興味があれば、お手にとって見てください。

ケチな社長はなぜお金を残せないのか?
ケチな社長はなぜお金を残せないのか?

<内容紹介>

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自信がある分、落とし穴にハマりやすく、正しい損得計算ができないからです。

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○利益アップには「1割値上げ」vs.「1割多く売る」
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